一般に眼鏡屋さんは斜視の量はディオプターという単位で表し、お医者様は角度で表現します。斜視は斜位のずれの大きい物、と言い切ってしまうのは実は危険で、ずれが少しでも斜視になっているケースは散見されます。このずれは眼科医でも測定でき、小さなものは眼鏡で、(プリズムという三角の形状をしたレンズを使って)矯正していました。一方で大きなずれの斜視の殆どは、今までは手術で対応していました。それをレンズメーカーさんのご努力により眼鏡でも随分対応できる様になりました。ではどの程度まで斜視は眼鏡で矯正出来る様になったのでしょう?
と、この様に眼鏡でも随分改善する様子が見てとれます。これはどんなレンズを使って実現出来たのでしょう?ご存知ない方からすれば魔法の様に感じるかもしれません。
丸い状態ではこのように1㎝以上の厚みがあります。このレンズは近視+乱視+プリズムという度数が入っています。
削ったものを上から見ると、このように耳側が薄く、鼻側が厚いのが見てとれますね。およそ8mm程度で仕上がりました。
前から見ると、このように特に厚みは目立ちません。レンズも込みで14gでした。使用したフレームはコンセプトY-03です。
斜視の矯正を眼鏡で検討されている方は眼の位置をレンズを使って矯正するという耳慣れない提案をされて一体どんな風に見えるのだろう?と心配されていることと思います。僕もプリズムという度数を入れて眼鏡を装用していますが、斜視ではありません。ですから本当の意味では皆様のお気持ちを理解出来ていない事もまた事実だと思いますしかし当初は恐る恐るだった斜視の矯正も今では幾分自信も出来て来ました。またその自信の源は誰よりお客様からの反応だったりします。人生初めて両眼視が出来た方は涙をながさんばかりに感動して頂けますし、元々一つに見えていた方が、何かしらの後天的要因により斜視になってしまったケース等は、元に戻ったとこれもまた喜んで頂いています。大きな眼のずれを強度のプリズムで矯正するという切り口は10年間で20件程、年に二回程の実績になります。これが多いのかどうかも不明ですが、それでもこの20件ばかりの少ない処方した方々のご感想は少なくとも皆さん喜んで頂いているという事はご報告させて頂きます。通常のプリズム処方ではほんの一部の方には合わないとか気持ち悪いという方がいらっしゃるのもまた事実なのですが、この強度のプリズムで斜視を矯正するという方法では違和感を口にする方は過去の例では皆無でした。
お悩みの方はまずは検査のみという形でも結構ですので、ご興味ございましたらご予約下さいませ。また視力測定検査だけ体感した上で、やはり止めたという場合にも検査費用は一切掛かりませんのでご安心下さい。
では皆様どうかご検討下さいませ。また微力ながらも皆様のお力になれますよう、鋭意努力致します事をお約束させて頂きます。